太陽光パネルのリサイクル技術で注目を集めた、
新見ソーラーカンパニー代表取締役の佐久本秀行さんの経歴を調べていきます。
佐久本秀行の生い立ち沖縄から岡山へ

1975年、沖縄県で生まれて、川崎医療短期大学 放射線技術科を1996年に卒業し、
放射線技師として岡山県新見市内の病院に就職しています。
日々患者と向き合いながらも、彼の心の片隅には常に「エネルギーの未来」というテーマがあったそうです。
佐久本秀行が独学から始まった挑戦

高校時代、テレビの「太陽光電池」特集を観て未来のエネルギー技術に強く惹かれたとのこと。
「自分でもやってみたい」という純粋な気持ちから、病院勤務を続けながら、
物理への興味から自分で太陽光発電の仕組みを自宅で試し、
扇風機を動かす装置を自作するなど、DIY精神で技術に取り組んでいました。
2007〜2008年頃、自ら中国のソーラーパネルメーカーに働きかけ、パネルを仕入れて実験。
それがきっかけとなり、後にオムロンとの取引にもつながったといいます。
輸入したパネルで実験を行い、その熱意は次第に周囲を巻き込んでいきました。
佐久本秀行さんの情熱に魅せられていろんな人が、引き寄せられたのでしょうね。
佐久本秀行の新見ソーラーカンパニー誕生

2009年8月25日に、ついに「新見ソーラーカンパニー」を設立。
放射線技師として働きながら、ソーラーパネルの販売を兼業で続ける日々が始まる。
佐久本秀行が苦労したこと

南アフリカのブブゼラをネットで販売して資金をつくったり、市長の後押しもあってパネル契約が広がっていきました。
泥くさい努力の積み重ねが、地域に少しずつ根付いていったようですね。
佐久本秀行がリサイクル技術の開発

「売るだけでは責任を果たせない」
そう考えた佐久本秀行さんは、2015年頃から、ソーラーパネル廃棄問題に関心を持ち、
自社販売分の責任処理としてリサイクル技術の研究を開始する
2018年9月にはCO₂を出さない熱分解を利用した独自のリサイクル装置(佐久本式熱分解装置)の開発に着手。
2019年には試作機を完成させ、製造を開始する。
2021年9月には日本特許(第6940893号)、同年に中国でも実用新案登録を取得している。
この技術はCO₂を排出せずに有機物を気化させ、無機物を回収する
佐久本秀行の思い

「環境にやさしい循環をつくる」
その信念は、サステナパネルやリボーンパネルといった商品へと形になっていきました。
佐久本秀行の事業展開と社会貢献

2023年6月、「再資源化保証付きソーラーパネル(サステナパネル)」の販売を開始。
2023年8月には使用済パネルから再生した「リボーンパネル」の試作も成功している。
特許取得
2024年6月に日本特許「第7510705号」, を取得
2025年1月に中国特許「CN 113748299 B号」を取得。
装置の第1号機導入は2026年度を予定しています。
佐久本秀行の表彰と活動

- 2023年2月:第13回脱炭素チャレンジカップ2023「優秀賞」受賞。
- 2023年11月:第11回プラチナ大賞「環境イノベーション賞」優秀賞。
- 2024年11月:岡山ガスビジネスプランコンテスト「ビジネス部門大賞」。
- 2024年11月:NIKKEI THE PITCH中国・四国ブロック大会に出場。
数々の賞を受け、環境分野で高く評価される一方、子どもたちへの活動にも力を注ぎました。
CSR活動として新見市の小学生に「夢」をテーマに作文を書いてもらう企画を主催し、地域の未来を育てることを忘れていません。
まとめ
放射線技師から起業家へ、そして環境技術の先駆者へ。
佐久本秀行さんの経歴は、決して平坦な道のりではありませんでしたが、そこには一貫して「未来のために」という強い思いがありました。
彼の歩みは、再生可能エネルギーを志す人々にとって、これからも大きな指針となり続けるでしょう。
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